被災地復興を願う親睦旅行   〈浦和RC 第2770地区 埼玉県〉  
 

  東日本大震災から1年、クラブでは、被災各地の復興を願いつつ、少しでも復興支援につなげるべく、桶本毅親睦委員長(肩書は当時、以下同)の発案で親睦旅行先を被災地である宮城県仙台市と石巻市に決め、3月26日の定時例会の後、総勢23人で出発しました。
 初日は仙台市へ、源泉掛け流しがうたい文句の作並温泉でおいしい料理と酒に親しみ、一泊しました。
 翌日は、瓦礫(がれき)を整理する建設機械やトラックばかりが走る石巻市内を抜け、目的地の市立大川小学校跡地で下車。学校跡地は市内を流れる北上川河口から数キロメートルさかのぽった釜谷地区に位置し、川を逆流してきた大津波に襲われ、108人いた児童と先生の多くが今も行方不明だそうです。
 報道で事実を理解しているつもりでも、悲惨な様子は十分には伝わりません。今回手配したバスガイドは被災者であり、震災当日の様子や現状を詳細に説明してもらい、学校跡地では、それぞれの思いを胸に、尉霊塔の前で持参の花を供えました。
 その後は石巻を抜けて松島海岸などを散策し、夕方までに浦和に戻りました。被災地の声は、異口同音に「一日も早く昔に戻り、経済か活性化して観光客が戻ってくれる環境となってほしい」というものでした。
 駅構内の解散式で、長島良亮会長、桶本親睦委員長から「われわれは口ータリアンとして、どのような形であれ、各地への復興支援を継続しよう」とあいさつがありました。これを受け、参加者一同、有意義な親睦旅行であったと再認識しました。

 
     
 
ロータリーの友 2012年7月号より